幼老複合施設は、老人ホームや学童保育、保育所などが一体となっており、幅広い年代の利用者同士が自然にコミュニケーションを取れるというメリットがあります。こうした職場で介護の仕事をする場合には、高齢者の日常生活上のサポートだけでなく、子供たちや地域の人と接する機会が多いため、人付き合いが好きな人にとってやりがいを感じながら働くことができます。
また、介護に関する資格の他に、社会福祉士や保育士などの資格を持つ人は、色々な業務を担当しながらスキルアップを図ることも可能です。社会福祉法人をはじめとした非営利の法人が運営している幼老複合施設の中には、季節ごとに地域の特性を生かしたイベントを企画しているところも多く、日々の仕事に対するモチベーションアップに繋がることもあります。
幼老複合施設に勤める介護職員は、一般的な老人ホームやグループホームと同じように、数年の実務経験を積んだ後に介護福祉士やケアマネジャーなどの資格試験にチャレンジをすることもできます。なお、介護の業務経験が少ないスタッフの資格の取得に向けて、有資格者のスタッフが中心となって職場内で勉強会を開いたり、日々の申し送りやミーティングの際に様々な形でアドバイスをしたりしている施設の数も増えています。そこで、幼老複合施設をメインに職場探しをしたい人は、各地域で利用者や家族などから高く評価されている施設の見学をして、スタッフの働きぶりや職場環境などを確認することが大切です。